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Miss Peregrine's Home for Peculiar Children (Miss Peregrine's Peculiar Children #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(633冊目)

1594746036Miss Peregrine's Home for Peculiar Children (Miss Peregrine's Peculiar Children)
Ransom Riggs
Quirk Books 2013-06-04

by G-Tools
Author : Ransom Riggs
Series : Miss Peregrine's Peculiar Children #1
Genre : YA, Fantasy, Mystery
YL=7.0、単語数=84898、ページ数=352、☆4.0
[Kindle Edition]

Jacob Portmanは両親の仕事の都合で子供の頃はいつも祖父のAbeと共に過ごしていた。
Abeは若かった頃の奇妙な冒険や体験をJacobに話して聞かせ、彼はそれに魅了され感化される。
成長するにつれてそれらは祖父の作り話だと信じるようになるが、
それでも彼はAbeの一番の理解者だった。
Jacobが16歳の時、Abeは何者かによって殺され、死の際に駆けつけたJacobは
闇の中に恐ろしい怪物の姿を見てそれ以来悪夢に苛まれるようになる。
Abeの遺品の中の謎の女性からの手紙を見たJacobは祖父の過去と自分の悪夢の真実を
確かめるために祖父が子供の頃ナチスから逃れて住んでいたという
イギリス・ウェールズにある島に行くことを決心する。
Jacobはそこで祖父が住んでいたのは「特別な子供」のための孤児院だったと知るが、
その孤児院は第2次世界大戦のドイツ軍の空襲によって破壊され住んでいる者は誰もいなかった。
しかし2日目に再び訪れた時、彼は特別な子供達に出会ってしまう・・・
・・・
Jacobが出会ったのは彼が子供の頃祖父に見せられた写真の中の姿と全く変わらない
特別な子供(Peculiar)達でした。
彼らを追いかけるうちに現実とは全く違う世界に入り込んだJacoobは
そこがMiss Peregrineというymbryne(時間と空間を操る能力のある者)によって
管理されている空間で、
祖父のAbeが住んでいた時から全く変わらない時間をループしていることを知ります。
彼は昔Abeの恋人だった少女Emmaと恋仲になり、他の子供達と共に楽しい時間を過ごしますが、
一方で彼らを狙う悪人とモンスターの存在があり、それが祖父を殺した犯人であることを知るのです。

白状するとこの作品、かなり前に表紙に惹かれて紙の本を購入したものの、
英語が思ったより難しかったのと文字が小さすぎてつらかったのとで
長い間積ん読本になっていました。
その後Kindle版が半額ほどのバーゲンだった時に買い直し、
最近になって映画化されたことを知って公開になる前に読んでおきたいと思い
ようやく重い腰を上げることにしました。
表紙の雰囲気からてっきりおどろおどろしいホラー作品だとばかり思っていたのですが、
読んでみると完全なファンタジーで、死体が出てきたりロマンス展開があったりするので
ジャンルはYAにしておきましたが、
やっていることは子供達が活躍する児童書ミステリと大して変わりありません。

物語は前半くらいまではかなり面白かったのですが、後半になるとややダレてくる感じ。
たしかにラストに向けてモンスターの襲撃にJacobと子供達が対峙していくのは
ハラハラドキドキの展開ではあるのですが、もうひとつ盛り上がりに欠けるような気がしますし、
一話完結なのかと思ったら次巻に続くみたいな終わり方だったのもちょっと肩すかしでした。
英語の難易度も少々高く、難しい単語が多かったり1センテンスがやたらと長かったりと
私が今まで読んだ中では最も読みにくかった作品の1つかもしれません。
続きはとても気になるんですが、もう少し英語力を上げないとなあ。(^^ゞ

ここまでの合計。633冊、単語数=9343051


先にも書きましたが、この作品が映画化されて今秋に公開されるということなので
そのトレーラーをどうぞ。



確かにこんなお話なのですが、
Emmaのキャラ設定が原作とはちょっと違うかな。

<関連リンク>
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The Cloud Searchers (Amulet #3) [英文多読]

■英文多読に挑戦(632冊目)

B00FFF7Q6QThe Cloud Searchers (Amulet #3)
Kazu Kibuishi
Graphix 2013-12-17

by G-Tools
Author : Kazu Kibuishi
Series : Amulet #3
Genre : Comic, SF, Fantasy
YL=4.0、単語数=6801、ページ数=208、☆4.5

Emily達はエルフ将校Lugerをamuletの力でなんとか打ち倒し、
母親の体内の毒も消すことが出来てひとときの安息を得る。
Leonは彼女がStonekeeperとして成長するには、かつてamuletの力をコントロールするための
訓練をしていたCielisという都市に行くしかないと考える。
Cielisはその昔Alediaを統治していたガーディアンと呼ばれる人達が住んでいる場所だったが、
エルフの軍隊によって完全に破壊されたと言われていた。
しかしガーディアン達はCielisを空の上に浮かび上がらせて脱出したという伝説が残されていた。
Emily達一行は飛行機をチャーターするために空港都市に入るが、
そこでエルフ兵に追われていた皇子Trellisと
Emilyのパワーによって石を破壊されて老人のようになったLugerを救出し、
かつてCielisを見たことがあるというパイロットEnzoの飛行機に乗って
エルフ兵の追撃をかわして空に飛び立つ。
果たして彼らはCielisにたどり着くことが出来るのか・・・
・・・
3巻になって物語は新たな展開に。
Leon(狐の姿をしたレジスタンスの戦士)はEmilyが石の魔力に取り込まれることなく
amuletをコントロール出来るようにならない限りは邪悪なエルフから世界を取り戻すことは出来ず、
それには彼女をCielisに連れて行くしか無いと考えます。
ガーディアンの1人だったEmilyの曾祖父Silasが残したノートを見て
Cielisが存在することを確信したLeonは空に向かうことを決心するのです。
一方エルフ皇子Trellisは老人の姿になってしまったLugerを見捨てることが出来ず
彼を連れてEmilyの後を追いかけ、そして2人は彼女の一行に加わることになります。
Trellisだけでなく単なる敵役だと思われたLugerもこの先重要な役割を果たしそうな感じです。

作者のKazu Kibuishiさんは子供の頃まで日本に住んでいたということなので、
作品の中に何となくジブリ映画やファイナルファンタジーなどのRPGの影響が感じられます。
それに加えてクリーチャーや背景の描写はスターウォーズっぽい箇所もちらほら。
こういうSFファンタジーだとそういった作品の影響を全く受けないことは難しいでしょうが、
でもそれが消化されたうえで十分にオリジナリティが発揮されているのも確かだと思います。

Emily達がどうなってしまうのか気になって仕方ないのですが、こんなに面白いのに
どうして途中で止めてしまったのか2年前の自分に小一時間説教したいところ。(^^ゞ

ここまでの合計。632冊、単語数=9258153

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The Stonekeeper's Curse (Amulet #2) [英文多読]

■英文多読に挑戦(631冊目)

0439846838Amulet 2: The Stonekeeper's Curse
Kazu Kibuishi
Graphix 2009-09

by G-Tools
Author : Kazu Kibuishi
Series : Amulet #2
Genre : Comic, SF, Fantasy
YL=4.0、単語数=6673、ページ数=224、☆4.5
[2回目] [1回目の感想はこちら]

Amuletシリーズ2巻目の再読。
あらすじは1回目を見ていただくとして、前回書き忘れていた事を少々。
私が今まで小説やアニメなどで読んだり見たりしてきたエルフと言えば
割と人間に近い存在で善良な種族として描かれることがほとんどで、
とりわけ18禁方面では(特に女性が)可愛そうな扱いを受けることも多く、
このシリーズのような邪悪な存在というのは始めてなのでちょっと新鮮ではあります。
ただStonekeeperとして生まれた物静かなエルフの青年が石の魔力に囚われて
その結果邪悪なエルフ王となってしまったということらしいので、
Emily達の力でまた元の穏やかな種族の姿に戻れるのではと思ったりもしています。
1巻で登場したエルフの皇子Trellisは小物感バリバリだったのですが、
結構重要なキャラでもあるようで、これからEmilyとどう絡んでくるのかが楽しみです。

と言うことで今度は3巻以降もちゃんと読みますよ。(^^ゞ

ここまでの合計。631冊、単語数=9251352

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The Stonekeeper (Amulet #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(630冊目)

0439846811Amulet 1: The Stonekeeper
Kazu Kibuishi
Graphix 2008-01

by G-Tools
Author : Kazu Kibuishi
Series : Amulet #1
Genre : Comic, SF, Fantasy
YL=3.2、単語数=4398、ページ数=192、☆4.5
[2回目] [1回目の感想はこちら]

去年の暮れくらいに米20世紀フォックスが『Amulet』シリーズを映画化するという
ニュースが流れ、3巻を読みかけたまま2年近く放置していることに気づきました。(^^ゞ
そろそろ再開しようと思ったら今までのお話の細かい所をすっかり忘れていて、
この際初めから読み直すことにしました。
紙の本は買ってしまうと安心して読まなくなってしまう悪い癖はそろそろ直したいものですね。

全体の感想は1回目と変わってはいないのですが、
改めて読んでみると最初感じた全体的に雰囲気が暗すぎるのではという印象も、
それも含めて「お、やっぱり結構面白いじゃん」と見直すことが出来ましたし、
グラフィックにも当初見落としていた部分が多々あり、
やっぱり読み直して良かったなと思っています。
さて、映画が完成する前にコンプリート出来るかな。


4巻が発売されたときのトレーラーがありましたので載せておきます。
(オフィシャルなトレーラーはこれしか無いようですね)



ここまでの合計。630冊、単語数=9244485

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Ruin and Rising (The Grisha #3) [英文多読]

■英文多読に挑戦(629冊目)

B00JDQEFIARuin and Rising: The Grisha #3
Leigh Bardugo
Orion Children's Books 2014-06-19

by G-Tools
Author : Leigh Bardugo
Series : The Grisha #3
Genre : YA, Fantasy, Romance
YL=5.8、単語数=93164、ページ数=369、☆4.5
[Kindle Edition]

Darklingの襲撃により首都Os Altaは陥落し、AlinaとMalは生き残ったGrisha達と共に
僧侶Apparatの手引きのもと地下に建てられた彼の教団の大聖堂に逃げ込む。
だがDarklingとの命をかけた戦いでAlinaは消耗しその力は失われていた。
ApparatはSun Summonerを聖人として崇拝する狂信者達の主導者で、
Alinaが体力を回復し体制を整えるまでは彼に頼るしかなかった。
しかしAlinaを他のメンバーから引き離し力を失ったままに教団のシンボルとして利用しようとする
Apparatの意図を察したMal達は反乱を起こしてAlinaを取り戻し、Apparatを服従させる。
AlinaとMalはDarklingに対抗するには第3のamplifier(Grishaの能力を増幅するもの)である
firebirdを探し出すしかないと確信するが、そのためにはWest Ravkaに脱出したと噂されている
皇子Nikoraiと合流して彼と力を合わせる以外に道は無かった。
果たして彼らはfirebirdを手に入れて再びDarklingと対峙出来るのか・・・
・・・
以下には本シリーズの若干のネタバレがあります。これから読もうとしている方はご注意を。

とうとうトリロジーも最終巻。
前巻の約半分を費やして築きあげた新生Ravka王宮とAlinaのSecond Armyは
お馬鹿な第1皇子(Nikoraiの兄)の短絡的な行動によりDarklingの侵入を許し、
そして彼の暗黒兵の攻撃によって一瞬にして崩壊してしまいます。
悪僧Apparatの陰謀から逃れた一行は再びNikoraiと出会い、
彼の築いた秘密基地(?)に辿り着くことができますが、それもつかの間、
仲間の裏切りにより再びDarklingの襲撃を受けてしまうのです。

前巻で再び王宮に戻り最初は孤立無援だったAlinaとMalでしたが、
次第にGrisha達との絆が芽生え信頼されるようにもなっていきます。
しかし度重なるDarklingの襲撃と逃走の繰り返しの中で仲間達が次々に死んでいき、
もしかして結局最後に残るのはAlinaとMalの2人だけなのではとさえ思って
読むのが辛くなったりしたのも正直なところ。
しかし極限の状況の中で彼らの間には強い友情が培われ、
このメンバーは必ず最後まで生き残ると確信出来るようにもなります。
そんな中でfirebirdの真実が明らかになり、Alinaは究極の選択を迫られるのです。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、
エンディングに向けて読者の期待を裏切ることは無く、
私としてもKindleを叩き割らないで済んだので何よりでした。(^^)

改めてシリーズ3冊を眺めてみると、その構成はかなり単純なことに気づきますし、
特に2巻以降は場面こそ違え同じようなことを繰り返しているイメージです。
ヒロインのAlinaにしても日本のアニメにいるような健気で前向きな魔法美少女とは
対極な感じで萌え要素は全くありません。(^^ゞ
しかしながら読み進むにつれて物語の中にどっぷりと浸かってしまい
少々のマイナス点は気にならなくなりますし、Alinaを初めとする登場人物達も皆魅力的で、
ラスト近くなってああこの子だけは死んで欲しくないと願ったりしてしまいます。
私にとっては(和書も含めて)久しぶりに堪能したシリーズでした。

前回も書きましたが、この作者さんは物語の流れや状況をかなり丁寧に書く方のようですが、
Darklingとの対決が全て終わった後の後始末でほぼ1章分を費やし、
さらに後日譚まであるのはちょっと丁寧過ぎかなあ。
たぶん映画だったら1分くらいのエンドロールですよね。(笑)

ここまでの合計。629冊、単語数=9239785


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Siege and Storm (The Grisha #2) [英文多読]

■英文多読に挑戦(628冊目)

B00CM9CJTMSiege and Storm: 2 (THE GRISHA)
Leigh Bardugo
Orion Children's Books 2013-06-06

by G-Tools
Author : Leigh Bardugo
Series : The Grisha #2
Genre : YA, Fantasy, Romance
YL=6.0、単語数=98871、ページ数=401、☆4.0
[Kindle Edition]

Alinaの覚醒によってDarklingの暗黒の力による世界征服の野望は阻止された。
AlinaとMalは海(The True Sea) を渡ってNovyi Zemの小さな街に逃れ、
そこで資金を貯めてさらに奥地まで行くつもりだった。
しかしDarklingに居場所を突き止められ2人は再び囚われの身となってしまう。
Darklingは彼らを捕鯨船に乗せ氷山が浮かぶ北の海(The Bone Road)に向かい、
そこでAlinaの2つ目のamplifier(Grishaの能力を増幅するもの)となる伝説のIce Dragonを
探すことをMalに命ずる。Malには何かを探し出す特殊な能力があった。
Alinaを人質にとられて従わざるを得なかったMalだったが、1週間後彼はIce Daragonを発見する。
まさに新しいパワーがDarklingの手に落ちようとしたその時、捕鯨船の船長Sturmhondと
彼の手下達が反乱を起こし、Ice Daragonを横取りしてAlinaとMalをDarklingから救い出す。
Sturmhondとは何者なのか。2人の味方なのか?・・・
・・・

※以下には本シリーズの若干のネタバレがあります。これから読もうとしている方はご注意を。

Alina達を救ってくれたSturmhondは実はRavka王国の2番目の王子Nikolaiでした。
(いきなりのネタバレですみません。これを書かないと次に進めないので。(^^ゞ)
Nikolaiは奔放で何を考えているか良く分からないつかみ所の無い人物で、
Alinaは彼を本当に信頼できるか確信出来ないままに首都Os Altaの王宮に戻ることを約束し、
代わりにGrishaを束ねるSecond Armyの長となることを受入れさせます。
Darklingの反逆によりRavka王室のGrishaに対する信頼は地に落ち、
一方Darklingの元から逃げ出したAlinaに対して反感を持つGrishaも多く、
Alinaは王宮のなかで孤立します。
しかしNikolaiの助けを借りながら時間をかけて次第に彼女はSecond Armyを立て直して行きます。
Malにとっても彼は軍隊からの逃走者でありGrishaでも無く、
単なるSun Sammonerの私的警備兵として王宮の中での地位もあやふやで、
Alinaが忙しくなるにつれて次第に彼女との距離が離れていってしまうのです。
そして遂に恐れていたDarklingの襲撃が・・・

と言うことでGrishaシリーズ第2巻ですが・・・う~んなんか期待したのとはちょっと違う。
いやそれでも次から次へとイベントが起きて飽きさせない展開なら良いんですが、
そのイベントが起きないんですよね。(^^ゞ
前半1/3くらいでSturmhondの正体が明かされる所くらいまではなかなかハラハラの展開なんですが、
首都Os Altaに入るまでの行程にやけに枚数を費やし、
さらに王宮に入ってからラストまではこれでもかというくらいスローペースで進みます。
もちろん1つ1つのシーンや会話は決してつまらなくは無く、
状況の変化や次への伏線を丁寧に描いているなというのは感じるのですが、
さすがにあまりにゆっくりだと少々飽きてくるのも正直なところ。
これがこの作者さんの特徴なんでしょうが、なんか単語数半分でも良いんじゃないかなあ。(笑)

そしてなんと言っても本巻では誰も幸せになっていないのが辛いところです。
特にヒロインのAlinaに至っては第1巻からここまで不幸の連続なんですよね。
本巻での長くてつらいお話も最後に皆が、とりわけAlina (とGenya) が、
幸せになれるための伏線であることを祈りつつ(若干の懸念を抱きつつ)、
このままトリロジーの最終刊に進みたいと思います。

しかしこれでもしも最後に誰も幸せにならないようなエンディングだったら
Kindleを叩き割りたくなりそう。(いや叩き割らないですけど)

ここまでの合計。628冊、単語数=9146621


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Shadow and Bone (The Grisha #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(627冊目)

B00C69IIVGShadow and Bone: The Grisha 1
Leigh Bardugo
Orion Children's Books 2013-06-06

by G-Tools
Author : Leigh Bardugo
Series : The Grisha #1
Genre : YA, Fantasy, Romance
YL=5.8、単語数=81215、ページ数=356、☆5.0
[Kindle Edition]

Alina StarkovとMal Oretsevは戦争によって両親を亡くし共にKeramazinの孤児院で育った。
2人は常に一緒で互いにかけがえのない存在だった。
約10年後、2人はRavka王国の軍隊に所属し、Malは歩兵として
Alinaは地図制作者(見習い)としてUnseaへの行軍に加わっていた。
Ravka王国は南北を敵対する民族に、東は荒涼としたツンドラ地帯に囲まれ、
西に広がる海(True Sea)が唯一他の世界との交易の場所だったが、首都OS Altaと
True Seaの間は南北に長く広がる不毛で暗黒な土地Unseaによって分断されていた。
そこにはvolcraという怪物がいて人を襲うために極めて危険だったが、
輸出入品を運ぶためにUnseaを横断して海までの遠征が定期的に行われていた。
図らずもAlina達が乗った船はvolcraの大群に襲われ、
負傷したMalを助けようとしたAlinaもまたvolcraの爪によって傷つけられたその瞬間、
彼女の身体から閃光がほとばしり出る。
なんとAlinaは光を召喚するSun Summonerという特別なGrishaだったのだ。
Ravka王国ではGrishaと呼ばれる特殊な能力を持った人を集めてひとつの軍隊を作っていた。
Alinaは訳が分からないままにGrishaのリーダー Darklingにより首都にある王宮に連れて行かれ、
Grishaとしての教育を受けることになる。
果たして彼女の運命は。そして彼女はMalと再会出来るのか・・・
・・・
Ravka王国では子供のうちにGrishaかどうかのテストを行い、
もしGrishaだったら王宮にある養成学校に入れて英才教育をするのだそうですが、
何故そのテストにAlinaが引っかからなかったのか、
というのが実はこの物語のキーのひとつです。
ティーンになってMalはたくましくハンサムな少年に成長しますが、
一方のAlinaは痩せて見栄えもパッとしない平凡な少女になってしまい、
実はそれにも理由があったのですが、
そういった伏線が物語りの進行と共に徐々に明らかになっていきます。

自分に自信が無い少女が突然王宮に入れられて特別な人たちと共に
Grishaとして生活することへのAlinaの戸惑い。
どんなに訓練を重ねても自分の中にあるはずの能力を全く引き出せない彼女の苦悩。
そしてあることがきっかけでその力を一気にコントロール出来るようになった喜び。
物語前半はある意味お約束の展開ではありますが、
魅力的な登場人物達と共に読む者を飽きさせません。
そして後半、GrihsaのリーダーであるDarklingに対して疑いを持ち王宮を脱出してから
ラストまでの怒濤の展開はページをめくる手が止まらなくなりました。

本作の著者Leigh Bardugo(リー・バーダゴと読むらしい)さんは
近作の『Six Of Crows』シリーズが好評のようですが、
この『The Grisha』トリロジーは彼女の出世作で、私が良く見ているBookTuberさん達が
声を揃えて面白いと言っていたのでいつか読みたいと思っていました。
『~Crows』ほどではないという声もありますが、いやいや十分面白かったですよ。
個人的には久しぶりのヒットでした。(^^)
人名や地名などの固有名詞がほとんどロシア語(たぶん)で、
発音がよく分からなくて慣れるまでは戸惑いますが、
それ以外の英語難易度はそれほど高くなく(少なくともNarniaよりは易しいと思う)、
物語に没頭することが出来ますし、
AlinaとMalのロマンス物語という側面もあるので女性の方にもオススメかな。

続きが気になって仕方ないので、この勢いで第2巻に突撃します。(^^ゞ

ここまでの合計。627冊、単語数=9047750

これにて900万語通過ですが、前回の節目から10ヶ月もかかってしまいました。
年内に大台に乗せられるだろうか。(あまり自信無い)


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The Sword of Summer (Magnus Chase and the Gods of Asgard #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(626冊目)

1423160916Magnus Chase and the Gods of Asgard, Book 1 The Sword of Summer
Rick Riordan
Disney-Hyperion 2015-10-06

by G-Tools
Author : Rick Riordan
Series : Magnus Chase and the Gods of Asgard #1
Genre : Kids, Adventure, Mythology
YL=6.8、単語数=118701、ページ数=512、☆4.5
[Kindle Edition] [オーディオブックと併せて聴き読み]

2年前の母の死以降、15歳のMagnus Chaseはボストンの路上で浮浪者として暮らしていた。
ある日彼の叔父やいとこが彼を探すチラシを配っていることを知り、
それをきっかけにMagnusはボストンに住む叔父Randolphの家を訪ねる。
生前の母親からRandolphには絶対に会いに行くなと警告されていてその理由を確かめるためだった。
それは奇しくも彼の16歳の誕生日だった。
RandolphはMagnusが古代北欧神の息子であり、彼の母の死が事故ではなかったと言い、
失われた剣を取り戻さなければならないと言ってMagnusを強引にCharles Riverの橋まで連れて行く。
何が起こっているか全く理解出来なかったMagnusだが、
川の底から現れた剣を手にそこに出現した火の巨人 (Surt) と戦い、そして死ぬ。
     --
Magnusが再び目覚めたのはヴァルハラで、彼はヴァルキリーのSamirah Al-Abbas (Sam)によって
勇者 (エインヘルヤル) となるべくここに連れてこられたのだ。
しかし勇者としてふさわしいかどうかの査問会議でロキの娘であるSamを快く思わない者の
策略により彼は不適合となりSamはヴァルハラを追放となってしまう。
ところがその場にノルン (運命の女神) が現れ、Magnusに対して9日以内に
The Sword of Summerで獣を拘束しないと再びラグナロクが起きると予言する。
MagnusはドワーフのBlitzenとエルフのHearthstoneの助けによりミズガルズ (人間界) に逃げ出し、
そこにSamも加わって
4人のThe Sword of Summerを探し出しラグナロクを阻止するための苦難が始まる・・・
・・・
Rick Riordanさんと言えば今更何の説明もいらない『Percy Jackson』シリーズなど
数多くのベストセラーを書いている児童書の超人気作家です。
私もそろそろPercy Jacksonでも読もうかなと思っていた矢先に本書が出版され、
どうせならと新しいシリーズを追いかけることにしました。
・・・のは良かったのですが、
おそらく北欧神話を全く知らない人が上のあらすじを読んでもちんぷんかんぷんですよね。(^^;
私も特にMagnusがヴァルハラに連れてこられるあたりからは発音も分からない固有名詞が
次から次に出てきて状況が全く掴めなくなりました。
エインヘルヤル?アーズガルド?ミズガルズ?ラグナロク?

このまま投げてしまうのはしゃくなのでいったん読むのを中断して、
北欧神話に関するホームページやWikipediaを読み漁ってその登場人物(神)や背景を
知ることで次第にお話の流れが見えるようになり、
ようやくこの物語にどっぷりと浸かることが出来るようになりました。
もしこれからこの本を読もうと思う方がいたら、
まず北欧神話についての一通りの知識を得ておくことをお勧めします。

物語は最初から最後まで息をつく暇も無いジェットコースターストーリーで
次の展開が全く予想がつかず、ページをめくる手が止まらなくなります。
なにより4人のメインキャラクターがそれぞれに抱える宿命と戦いながら
それに打ち勝っていく姿が良いですし、文章にもユーモアが溢れていて楽しいです。
北欧神話の固有名詞にさえ慣れてしまえば基本的な英文は易しいのですが、
とは言え10万語を超すボリュームですし私の場合途中で中断したりしていたので、
読み終えるまでに2ヶ月以上かかってしまいました。(^^ゞ
たぶん神話ものがお好きな方には堪らない一冊なのではないでしょうか。

そう言えば『ああ女神さま!』の3人の女神ってノルンのことなんですよね。
今更ながら「女神さま~」を読んでみたくなりました。(アニメしか観たことが無いので)

ここまでの合計。626冊、単語数=8966535

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Vampire Addiction (The Vampires of Athens #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(625冊目)

B00QQ0NQ4AVampire Addiction: The Vampires of Athens, Book One (English Edition)
Eva Pohler
Green Press/Eva Pohler 2014-12-27

by G-Tools
Author : Eva Pohler
Series : The Vampires of Athens #1
Genre : YA, Paranormal, Vampire
YL=5.2、単語数=55000(概算)、ページ数=280、☆3.5
[Kindle Edition]

17歳のGertrude Morgan (Gertie) はNYの裕福な家庭の一人娘だったが、
今までに両親の愛情を感じたことは無く学校での友人達もうわべだけの付き合いでしかなく、
彼女は孤独で唯一の楽しみは自分の部屋で神話や吸血鬼を題材にした小説を読むことだけだった。
そして両親は彼女の意思に反してアテネのアメリカンスクールへの留学を決めてしまう。
Gertieがアテネで期待することは何も無く、孤独を好む彼女にとって狭い家に大人数が
騒々しく暮らすホストファミリーは最初のうちは苦痛以外の何物でもなかったが、
彼らの豊かな愛情に触れるうちに次第に彼女も彼らを愛するようになる。
アテネの街には多くのTrampと呼ばれる浮浪者がいて、彼らの正体は大昔から住み着いている
ヴァンパイアであり、ギリシャの神々から様々な規律を押し付けられ地下の洞窟に住むことを
余儀なくされていた。
Gertieがアテネまでのバスで出会ったJenoという美しい青年もまたヴァンパイアであり、
彼女は街の中で再会した彼に次第に惹かれていくが・・・
・・・
いやあ凄い設定だなあ。アテネではギリシャ神話の神々とその末裔が今でも暮らしていて、
その上ヴァンパイアが夜の街を公然と闊歩しているのだそうな。
そして血を吸われた人はヴァンパイアウィルスが体内に入って数時間の間はヴァンパイアと
同等のパワー(空を飛んだり身体を透明にしたり人の考えていることを読み取ったり)
を得ることが出来るらしいです。
Jenoに惹かれていったGertieはその力を得ることの快感を知り、そして遂には・・・

Vampire Academy」のようなお話を期待して読んでみたのですが、
思った以上にトンデモ設定でビックリ。
でも考えてみれば吸血鬼ものでとんでもなくない設定の物語なんてあるわけが無いですし、
そんなに驚くこともないのかも。(^^ゞ
最初のうちは結構面白かったのですが、読み進むにつれてヒロインGertieのあまりに短絡的な
思考と行動にだんだんむかついてきました。こいつどうにかしろよ!(笑)

その美貌ゆえに神からも吸血鬼からも愛されるヒロイン。いかにも中高生女子が好みそうな設定で、
実際そういう人たちがターゲットなライトノベルといったところでしょうか。
Amazon.comでの評価も良いようですが、私にはいまひとつ乗れませんでした。
お値段お安めですし英語レベルも比較的易しいと思うので、パラノーマル系のヴァンパイアものが
お好きな方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まあわけの分からない神様や吸血鬼が日常的に跋扈していたら経済も破綻するよなあ・・・

ここまでの合計。625冊、単語数=8847834

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・WEB SITE - Eva Pohler:Welcome


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Grimm House [英文多読]

■英文多読に挑戦(624冊目)

B017Y97C6EGrimm House (English Edition)
Karen McQuestion
NIGHTSKY PRESS 2015-11-12

by G-Tools
Author : Karen McQuestion
Series :
Genre : Kids, Dark-Fantasy
YL=4.0、単語数=33000(概算)、ページ数=202、☆4.5
[Kindle Edition] [オーディオブックと併せて聴き読み]

Hadleyは優しい両親と共に建物は古いけれど住み心地の良いアパートメントに暮らしていた。
彼女はダンスの才能があり、スクールではライバルでもある仲の良い友人達と
厳しくも楽しい練習の日々を過ごしていた。
ところが両親が1週間の予定で船旅に出かけた3日目、母方の叔母だと名乗る女性が
彼女の家を訪れて両親の乗った船が遭難し彼らは行方不明になったと告げ、
両親の安否が分かるまでHadleyを引き取ると言う。
彼女は心の整理がつかないままにその叔母Maxineに奇妙な館-Grimm Houseに連れて行かれる。
そしてHadleyの悪夢が始まる・・・
・・・
著者であるKaren McQuestionさんは児童書を中心に多くの作品を書かれている方で、
日本ではあまり知られていないかもですが(今のところ邦訳版は無さそう)、
本国では評価も高くファンも多いようですね。
あの不幸本を連想させるような導入部からしてダークファンタジーが大好物の私には
もう期待するしかありませんでした。

Hadleyは叔母だと自称するMaxineとCharmaine姉妹によって彼らがGrimm Houseと呼ぶ
館に閉じ込められ、毎日の食事の準備や掃除を押しつけられ、
彼女の唯一の楽しみであるダンスの練習も決まった時間と場所で行うことを命じられます。
窓は全て鍵が掛けられたうえに鉄格子がはめられ、さらに館の周りは高い塀が巡らされ
逃げ出すことも出来ません。
次第に絶望感に苛まれる彼女でしたが、一方で必ず家に帰るんだという強い気持ちで
館のことを調べていくうちに次第に驚くべきことが分かってくるのです。

本作は不幸本や『Coraline』などが好きな人ならおそらく気に入るだろうと思うのですが、
逆に言うとそういった作品を沢山読んでいる人には最初から最後までどこかデジャブの
ような感覚がつきまとうかもしれません。(実際私がそうでした)
そういう意味でストーリーにはもうひとひねりが欲しかったところではありますが、
良く出来たプロットでとても面白いのは確かですし、
英語も易しいので主人公がどうなってしまうのか気になってどんどん先を読みたくなります。

文句なしにオススメ!と言いたいところですが、実は1つだけ難があります。
Hadleyと仲良くなって物語の解決に大きな役割を果たす生き物がいるのですが、
それがGの付くアレなんですよね。もうそれだけでダメな人もいるかも。(^^ゞ
私は全然大丈夫でしたよ、作中の彼らは結構可愛いですし。(いやホントに)

ここまでの合計。624冊、単語数=8792524

<関連リンク>
・INDEX - Karen McQuestion
・WEB SITE - Karen McQuestion


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