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An Ember in the Ashes (An Ember in the Ashes #1) [英文多読]

■英文多読に挑戦(640冊目)

B00P5V4TCOAn Ember in the Ashes (An Ember in the Ashes, Book 1)
Sabaa Tahir
Harper Voyager 2015-04-28

by G-Tools
Author : Sabaa Tahir
Series : An Ember in the Ashes #1
Genre : YA, Fantasy, Romance
YL=6.0、単語数=124337、ページ数=465、☆5.0
[Kindle Edition]

SerraはかつてScholarと呼ばれる民族の領土だったが500年前にMartialという民族に侵略され、
それ以降ScholarはMartial帝国により武力によって抑圧され虐げられてきた。
17歳のScholarの少女Laiaの両親はかつて帝国に反逆するResistanceという地下組織の
リーダーだったが、仲間の裏切りにより姉Lisと共に捕まり殺されていた。
彼女は兄Darinと祖父母と共に貧民街で暮らしていたが、
ある日Martialの兵隊Maskによる強襲を受け、祖父母は殺されDarinは捕らわれてしまう。
DarinはMartialの門外不出の特殊な剣の作成法をスケッチブックに書いているのを
知られてしまったのだ。
Laiaはかろうじて逃げ出し、兄の救出をResistanceに求めるが現リーダーMazenの対応は冷たく、
彼女はDarinの救出の交換条件としてResistanceのスパイとなりMartialの士官学校Blackcliffの
校長であるCommandantの元に奴隷として入り込むことを受け入れるしかなかった。
  --
Blackcliffの卒業を数日後に控えたCommandantの息子Eliasは、
帝国と学校から逃げ出し殺戮の無い自由な場所に行きたいと常に願い、
卒業式後の祝典の喧噪に乗じてそれを決行しようと何ヶ月もかけてその準備をしてきた。
ところが彼の前にAugerという神が現れ、皇帝の血統が途絶えたために
次の皇帝を選ぶ選抜試験Trialが500年ぶりに行われると告げ、
真の自由が欲しいならばそれまで待てと説得される。
そしてEliasは4人の次期皇帝候補の1人に指名されTrialを受けることになる。
そんな中で彼は母親の奴隷として働いているLaiaという少女と出会い、
Trialという厳しい状況にありながらも何故か彼女に惹かれていった・・・
・・・
ヒロインのLaiaは両親や兄と違いか弱く何の力も持たず、ただ1人残された肉親を救い出すために
Resistanceの無謀な要求を受入れるしかありませんでした。
しかしCommandantはBlackcliffの中でも最も冷酷で凶暴な人物で、奴隷を傷付け殺すことなど
なんとも思わず、Laiaもまた過酷な仕打ちの中で死と向き合うことになります。
一方の主人公Eliasは突然現れたAuger(神のような存在)に言いくるめられて(?)
Trialを受けることを決断しますが、Trialは肉体的にも精神的にも非常に過酷なもので、
彼はこれが本当に真の自由のためになるのかを反問せざるを得ません。
そんな中で出会った奴隷の少女に訳も無く惹かれ、彼女を守ってあげるようになるのです。

物語は章ごとに交互にLaiaとEliasの視点に切り替わりそれぞれの一人称で語られるのですが、
どの章も続きが気になるような終わり方でしかも次の展開が全く読めず、
作者の術中にまんまと嵌まっているのを承知しながらも2人の運命が案じられて
読むのを止められなくなります。
読み始めた当初は割と単純なボーイミーツガール物で2人は恋に落ち
Eliasは皇帝となって帝国を改革しScholar達も解放されてめでたしめでたし、
なのかなと予想したのですが(まあシリーズの最後にはそうなる気がしますが)、
とてもそんな一筋縄なものではありませんでした。

最初は弱々しくて逃げることしか出来なかったLaiaがラストでは自分は戦士なのだと
自覚するほどに成長することに驚かされますし、
一方のEliasは完璧超人なのかと思いきや幼なじみで共にTrialを受けることになるHelenの
彼に対する恋心を知ってあたふたしたり、Laiaのことを考えて悶々としたりと
意外に青いところが好感を持てたりします。
またLaiaと共にCommandantの奴隷となっていたIzziとCookも単なる捨て駒かと思っていたら
終盤には重要な役割を果たすなど、主要な登場人物が皆キャラが立っているのが良いですね。

独自の世界観や固有名詞に慣れてしまえば英文の難易度はそれほど高くないと思いますし、
ページ数は結構多いですが物語にどっぷりと浸かって気にならなくなること請け合いです。
少々バイオレンスな表現もありますがYAとしてはそれほど過激ではありませんし、
面白いファンタジーをお探しの方は是非どうぞ。
間もなく第2巻が発売される予定で、2人の運命がどうなっていくのか楽しみで仕方ありません。

白状すると後半はLaiaの親友になるIzziちゃんが殺されてしまうのではないかと気になって
ずっとドキドキしながら読んでいました。
そしてその結末は・・・ああ、とても言えません。(読んで確かめてね)

ここまでの合計。640冊、単語数=9566524


トレーラーがありましので載せておきます。



<関連リンク>
・INDEX - Sabaa Tahir
・WEB SITE - An Ember in the Ashes
・WEB SITE - Sabaa Tahir


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